修繕履歴とは、マンション管理組合が過去に実施した修繕工事の履歴(一覧)を言います。

 

マンション管理士よりひとこと
修繕履歴とは読んで字のごとく「過去における修繕工事の履歴」です。そのマンションで過去にどのような工事が行われているかをまとめた、「マンションの経歴書」のようなものです。

例えば人間で言えば、企業の面接を受けるときに「経歴書」を提示することで、企業側はその人の過去を一定レベルで理解することができます。

また中古車売買では、「保証書」のほかに「メンテ歴」「修理歴」「事故歴」が書面で残っていると、購入希望者へより正確な情報が伝わるために適正な価格がつきやすくなり、売買が促進されます。

またマンションに近いところでは、オフィスビル一棟の取引において購入希望者(ファンドや不動産業者等)が修繕履歴の内容を購入希望価格に反映させるようになっています。(デューデリジェンスと言います。)

同じような感覚で、マンションにおいても「過去において適正に修繕工事が行われたか」という情報が、自分達が今後適正に維持管理するためにも、そして対外的にアピールするためにも必要となってきます。

長引く不況と環境保全の流れから、日本の住宅もスクラップ&ビルドからストックの時代へと変わりつつある昨今、それまで軽視されていた修繕履歴の有無、そしてその精度がマンション管理組合の一つの価値となる日は遠くありません。


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